☘大人の発達障害とメンタルヘルス

こんにちは。しののめプラス担当 Kです。

「大人の発達障害とメンタルヘルス」の第2回「メンタルヘルス不調はなぜ起きる」を見学してきました。

講師は、本学の特任教授 島 治伸 先生。
病弱及び肢体不自由養護学校、県教育委員会、文部科学省特別支援教育課など、特別支援教育分野の専門職に長く携わり、発達障害者支援法の成立等にも関わってこられた先生です。

講座のテーマ「大人の発達障害」ですが、ここ何年かでよく耳にする言葉ではないでしょうか。私自身は正確な定義を知らず、ニュースや人づてに聞きかじった程度でした。

さて、先生からいただいた資料によると、第1回目の授業では、2005年から施行された発達障害者支援法とは?から始まり、発達障害の中でも自閉症スペクトラムや注意欠陥多動性障害の特徴、さらにパーソナリティ障害についての講義だったようです。

今回見学させていただいた、第2回では序盤に第1回で受講生の皆さんに行った “学びたいこと調査” で出たものに対して、一つ一つ先生から回答がありました。

受講生のみなさんからは
「自閉症スペクトラムは治るのか」、「周囲にいる人達や自分が発達障害ではないかと思うことがある」、「周囲の人が気を付けることは何か」など多数の意見や質問が寄せられました。

「メンタルヘルス不調はなぜ起きる」
メンタル不調はストレス反応で起こるというのが基本的な考えだそうです。
一概にストレスといっても大から小まで様々で、中には「良いストレス」もあるんですね。試験や仕事の締切がもたらす適度な緊張感やストレスが「良いストレス」となり、力を発揮できるケースもあるとのこと。
確かに私も思い当たることがあります。仕事で締切が迫った案件を抱えているほうが、「やらなきゃ!」という気持ちになって、他の仕事まで一気に片づけられるとか。「確かに!」と思って聞いていました。

ただ、ストレスにうまく対処できなくなると心身に不調が出てくる。

発達障害のある人が周囲の人との関係の中で、微妙なズレを生じることによってストレスを受けたり、周りの人のストレス要因になったりして、職場や家庭でメンタルヘルス不調をきたすことがあるとのことでした。

不調を生体のSOSと捉えて、きちんと治療する必要があると教えていただきました。他にも「うつ状態」や脳のしくみについても学びました。

このように専門的な内容を学ぶわけですが、先生の気さくな語り口や、たとえ話が面白かったので、不思議と頭に入ってくる感覚がありました。

授業を受けている受講生の皆さんの「うんうん」と頷いている様子や、おもわず「ふふっ」と笑い声がもれたりしている様子からも伝わりましたね。
90分もあっという間です!

受講生に受講のきっかけをお聞きしてみました。
「就労支援事業所で働いており、発達障害をしっかり理解したいと思い申し込みました」
「身近に発達障害の人がいて、きちんと知識を得てサポートしたいと思って受講を決めました」
周囲が発達障害に対して正しい理解を持つと、的確な応対やサポートができる。本人が、生きづらさを感じることがないようにしたいとおっしゃっていたことが印象的でした。

本講座は、6月10日まで毎週月曜日16:20~17:50。計5回の講座です。
次回は「職場におけるメンタルヘルス不調」に続きます。


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